医療法人鈴成会 鈴木クリニック

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渋沢駅1分 
消化器内科・乳腺外科・外科・肛門外科・内科

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医療コラム

苦痛の少ない内視鏡検査への取り組み 3

2019.08.28

当院では『やさしい医療』の一環として以下のような内視鏡検査時の苦痛軽減に取り組んでおります。
1.内視鏡検査時間の短縮と的確な診断
2.内視鏡検査中の苦痛軽減
3.内視鏡検査前後の苦痛軽減

前回のコラムでは、2.内視鏡検査中の苦痛軽減の取り組みについてご紹介いました。
今回は、3.内視鏡検査前後の苦痛軽減についてご紹介したいと思います。

選べる腸管洗浄剤
大腸内視鏡検査を受ける方には、検査当日の朝に腸内を洗浄する薬を服用していただいておりますが、この腸管洗浄剤の飲みにくさが内視鏡検査前の苦痛の主な要因となっております。当院では内視鏡検査前に使用する腸管洗浄剤が好みにより選択できるようになっております。

薬剤名と 特徴
ムーベン配合内用液    レモン様の味で、2リットル服用する
モビプレップ配合内用剤  甘酸っぱい味で、綺麗になれば1リットルでOK
ビジクリア配合錠     錠剤タイプで、液体のお薬が苦手な方に

どの薬でも共通しているのが、約2時間をかけゆっくり服用していただくこと、排泄液の状態が透明で綺麗になるまで服用していただくことです。
また、一緒に摂っていただく水分はお水またはお茶になります。乳飲料・ジュース・アルコール等はお摂りいただけません。
それでは、それぞれの薬の服用方法についてご紹介いたします。

 





 

内視鏡検査後の苦痛軽減

大腸内視鏡検査後の苦痛の原因は、大腸を膨らませて観察するために検査中に使用する空気による腹部膨満感です。とても強い痛みとして感じる人もいます。スコープ挿入時には腸管を膨らませないように進め、最深部まで挿入し観察をする際には、腸管を膨らませたり緩ませたりして内腔を観察します。ある程度大腸を膨らませないと早期がんや小さなポリープの見落としにつながります。通常、送気には空気を使用しておりますが、空気を使用した場合、空気がいつまでも腸管に留まり検査後の腹部膨満や腹痛の原因となります。
当院では、空気の代わりに二酸化炭素を使用して検査後の苦痛の軽減に努めております。
二酸化炭素は水に吸収されやすく、検査終了後速やかに吸収され腹部膨満は改善します。
二酸化炭素を使用しても診療費が増えることはありません。)

内視鏡挿入形状観測装置「UPD-3」

内視鏡用炭酸ガス送気装置 OLYMPUS UCR

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